根拠法:
健康増進法 (2002年7月26日可決成立・8月2日公布・2003年5月1日施行)
第五章第二節 受動喫煙の防止
第二十五条 学校、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、事務所、官公庁施設、飲食店その他の多数の者が利用する施設を管理する者は、これらを利用する者について、受動喫煙(室内又はこれに準ずる環境において、他人のたばこの煙を吸わされることをいう。)を防止するために必要な措置を講ずるように努めなければならない。
堺市でも他の施設は敷地内全面禁煙で、役所も原則そうなのですが、たった1ヶ所だけ残った場所があります。
それが表題の本館11F議員控室フロア。
これがやっと廃止されます。
堺市役所で喫煙室が全滅!?市議会喫煙室撤去決議案を全会一致で可決 – 産経ニュース
2016.12.21 07:43
より
堺市役所本館11階の議会フロアに設置された喫煙室の撤去を求める議員提出の決議案が20日の市議会本会議で、全会一致で可決された。
庁舎管理者の竹山修身市長は、撤去時期について明言は避けたものの「議長らと協議し、早急に対応する」と述べた。
10年以上設置され続けた庁舎屋内唯一の喫煙室がついに消えることになった。
喫煙室がある議会フロアを含む市役所本館は、平成12年から建て替え工事が行われ、16年2月に完工。
15年の健康増進法施行を受け、市が16年1月に建物内を全面禁煙にすると議会に説明したところ、議会側が「議会フロアに喫煙室1カ所を設けてほしい」と要請。
同3月に急(きゅう)遽(きょ)、本会議場そばに喫煙室が設置された。
喫煙室は窓から市内を眺望できる約20平方メートルの一角につくられ、整備費は約210万円。
灰皿のほか、テーブルや空気清浄機が置かれ、市議だけでなく、傍聴に訪れた市民らも利用していた。
だが、議会フロアを除くと、市役所屋内は全面禁煙となっており、市民から「議員だけ特別扱い」などとする批判も起きていた。
このため、市議会の議会運営委員会が今年8月から喫煙室の撤去の検討を始めたが、結論は出ていなかった。
こうした中、最大会派の大阪維新の会市議団(13人)、公明党市議団(11人)、ソレイユ堺(8人)、自民党市民クラブ(7人)と黒瀬大議員(無所属)が16日に吉川守議長に喫煙室撤去を求める決議案を提出していた。
可決された決議では、健康増進法で受動喫煙防止が求められ、厚生労働省が東京五輪を控え今年10月に受動喫煙防止対策を強化する姿勢を示したことをあげ、「市議会としても受動喫煙防止に取り組む必要性を感じる」として喫煙室の撤去を求めている。
堺市議会事務局が今年6月現在の堺市以外の19政令市の状況を調べたところ、議会フロア(棟)で喫煙ができないのは、千葉市や横浜市、京都市、大阪市、神戸市など8市だった。
(引用ここまで)
決議翌日に撤去されたりはしないでしょうけど、私は吸わないので、現地確認の意味も込めて見に行ってきましたので、報告します。
11Fまでのエレベーターに1Fから乗り込むと先客が。
地下駐車場か、食堂から乗ったのでしょうか、野村友昭(自民)市議でした。
電話:072-285-5120
私は初対面でしたが、「野村さんですよね? たかひらです」と声をかけると知っていてくれたようで、名刺交換し、早速誰が反対して続けていたのかと質問すると、
野村さんは、
しかし、維新や他党の誰かが反対なら「〇〇さんが反対している」などというはずで、やはり自民内や公明などの協力会派に反対者がいたのだと推察された次第です。
エレベーターを降り、野村さんとは別れ、喫煙室を見に行くと、男性がプカプカと使用中。
見覚えがないので議員ではないと考え、「職員ですか?」と問うも「違う」との返答でしたので、彼が写り込まないように撮影。
しばらくするとの野村さんが彼を迎えに来た後、すぐまた私の元に戻ってきてくれました。
議員出席電光掲示板では、自民会派で他に来ているのは西村昭三さんだけでしたので、「呼びに行って来て」とでも言われてたんでしょうね。
しばらく話してみましたが、やはり反対者については「私は喫煙者ではないし、喫煙室にも前から反対しています」と口を割ってくれず。
「議会さぼって、議場から出てる議員もこの前見かけたけど、ここで吸ってるんでしょ?」には「昔ならいざ知らず、今はそんな議員はいませんよ」と返されたので、「なら、その昔さぼってた人って誰? 自民だった馬場君?」と再質問すると、返答せず。
「野村さんは、自民でもマシな方だと思っているので、安倍奴隷でおったらアカンで!」との問いかけには、「TPPもIRも反対だ」と強く意見表明してくれたものの、後で彼のブログや自民党青年局長としての発言などを検索してもそのような主張は見つけられず。
良かったのは、「せっかく部屋になってるんですから、補正予算つけて撤去しなくても、電話室にでも使えばどうですか? それだとステッカーを『喫煙室』表示の上から貼るだけでいいから、安くつくでしょ。 この場所は他に使わないから喫煙室として囲ったんだから、撤去する必要もないし。 煙草臭さは消す必要があるかもしれませんが、換気扇を止めるだけで、置いとく方がマシでしょ?」と提言すると「撤去ありきで考えていましたが、残す手もありますね」と答えてくれたこと。
無駄な出費をせずに、ツケを払うよう議会で決めてくださいね。
ここで喫煙室問題について、時系列で見てみます。
長谷川俊英アクション日記
9月27日 (火) 久しぶりの快晴。暑くなって31.2℃の真夏日。各地で熱中症のニュース…
より
■議会フロアの喫煙所について…私の主張
今朝の朝日新聞「ニュース短信」に、堺市議会の喫煙室廃止をめぐる議論の様子が紹介されています。改めて、これまでの議論を振り返ってみました。
●2004年9月(市民グループ「たばこれす」が「議会喫煙所の廃止」の請願提出)
長谷川はこの請願の紹介議員となり、本会議や総務委員会で「請願を採択して喫煙所を廃止しよう」と論陣を張りました。
しかし、自民党、公明党などの反対で請願は不採択。
なお、「たばこれす」は、同年3月に「新庁舎の議会スペースに喫煙場所を設置するための190万円支出は違法」として、住民監査請求も行っています。
監査 委員は請求を認めなかったものの、「本庁舎の建物内禁煙の実施に際し、一部例外措置を残さざるを得なかったことは残念であり、このことについては市民に対して説明責任を果たす必要がある」との意見を付けました。
ちなみに、その折の監査委員は、西村昭三議員(自民)や松本光治議員(公明)もメンバーでした。
●2012年9月(決算委員会・討論)
この年6月、橋下大阪市長(当時)が市議会に「喫煙所廃止」を要請して実現しました。
そこで、「堺市議会でも、唯一、本庁舎内にある議会フロアの喫煙スペースのありようが問われている」と主張。
「大阪市会の喫煙場廃止を堺市議がどのように受けとめるべきかを、議会運営委員会等で議論をしてほしい」と提案しました。
●2012 年12月(本会議や健康福祉委員会で発言)
私が前年5月の議会で提唱した「堺市がん対策推進条例」が、この年9月に可決成立。
「これを契機に、竹山市長も橋下市長と同様、議会への要請をすべきだ」と求めたのですが、市長は「議会で十分御議論していただいて、その結果、適切な判断をされるのが第一」と逃げました。
●2014年3月(決算委員会健康福祉分科会で発言)
松井知事が府議会に上程した「受動喫煙防止条例」について議論。
同条例が成立すれば、堺市議会フロアの喫煙所は「違法」となることを確認。
しかし、条例案は撤回されました。
●2016年9月(議会運営委員会)
私が次議会に向けて維新の会に促したのは、正式には「議会フロア喫煙所の廃止決議案」か「 舎内禁煙条例」のようなものを提案して議論すべきだということです。
(引用ここまで)
また、市民からも抵抗勢力はこのように予想されています。
『議員特権?@議員は特別扱い? 堺市議会の喫煙室、廃止論に意見対立』
2016-09-26 堺 だいすき ブログ
⇒ http://amba.to/2hFDay9
より
ちなみに、吸うのは、たぶん、公明、星原、田淵、成山?
自民、西村、平田、野里、ソレイユ、きばた、小堀、大毛、
まだまだいるけどね
よく来る幹部、田村副市長、議会事務局長。
田村副市長は、議会なくても、ちょくちょく見かける…(; ̄O ̄)
最近は知らないが…(; ̄O ̄)以前は、就業中でも、見かけて、えっ、とびっくりした記憶がある。職員はダメなのに。
ちなみに、議会開催中でも、議場でて、タバコプカプカしている議員もいるんだよね、
サボってね、
電話しながらタバコプカプカ。
だから、議場で、質問している時に、タバコプカプカ。
これは、問題だと思うんだよね。
そこをつっつけば、いいのに。
最近は知らないが、サボりの居場所に、タバコ部屋がなっていた。
職員は我慢しているのに、禁断症状が出てる議員。
どうなんだろうか?
議場にいずにタバコ部屋にいる議員を指摘したら、おもしろいのにね
市民でもここまで名前を出しているのに、議会関係者が誰と言わないのは不自然なので、あちこちに訊き回った結果、具立的に名前が出てきましたのでまとめます。
連絡先 堺区大浜南町2丁2番16号
電話:072-228-7203
更に喫煙者や彼らの応援団というか手下が後ろに続きます。
野里文盛、平田大士、信貴良太(以上自民)と、大林健二、裏山正利(以上公明)というところでしょうか。
公明でも喫煙者である田渕和夫さんなんかは、例外的にそこには追随しなかったのではないかとも考えられます。
これは百条委員会委員長としての働きぶりから見える真面目な人柄より。
第3会派である民主党系ソレイユ堺は、小堀清次さんが、喫煙自体に対して反対のようです(下に議事録発言あり)。
山口典子さんもそんな感じですので、木畑匡、米谷文克、大毛十一郎、吉川守と言った面々も「吸わせろ!」とは言いにくいかったのではないでしょうか?
反対会派自体が市議が、議会で態度を明確にしており、います。
8月議会での維新の反対提案については、いつも通り長堀本部からの指示だったと推測されます。
次にそれを後押しするつもりで、請願者が動き始め、これらの動きに危機感を持った西村&星原氏らが、議運委員長の吉川敏文氏と共謀して、「決議案」をまとめた構図が浮かび上がってきます。
決議案では、喫煙所の「撤回」と同時に、屋外喫煙所が受動喫煙防止に必要な「基準を満たす」(当初の文言)ことを市当局に要望するとしています。
そして、後段が実現するまで喫煙所を撤去させない…という戦略で、維新をこれに巻き込んだと考えられます。
維新は、決議が成立すれば、長堀に良い顔ができますし、いつまでも喫煙所廃止が実現しなければ、市長選の争点として、単純で格好の素材ができることになるでしょう。
置いてけぼりにあった形のソレイユは、後から「4会派共同路線」として、乗らざるえなかったのではないでしょうか。
もっとも、本会議での山口発言からすると、請願よりも、「自分たちの手で廃止」という思いがあったかもしれません。
この推察はどこまで当たっているのか?
全貌を知るであろう、西村&星原氏が語るのを待つばかりです。
小堀反対発言:
平成21年第 1回定例会-03月05日-04号
◆7番(小堀清次君)
現在、本市は我が会派の増栄議員の提案を受けて、路上喫煙等に対する啓発、取り締まりと罰則規定を盛り込んだ、(仮称)安全・安心・快適な市民協働のまちづくり条例素案の策定にあたっています。
我が会派は路上喫煙防止条例についてはもっと早期に単体で実施をしてほしかったという思いを持っております。
実際、今や関西では4つの政令市の中で堺のみが路上喫煙防止条例を持ってはおりません。
早急にこれの成立を望んでおるわけでございますが、私はこの(仮称)安全・安心・快適な市民協働のまちづくり条例、これにたばこのみならず、ごみのポイ捨てに対しても啓発、取り締まりと厳しい罰則規定を設けるべきだと考えますがいかがでしょうか。
池尻反対発言:
平成22年 7月20日子ども・青少年健全育成調査特別委員会-07月20日-01号
◆池尻秀樹 委員
ここの市役所にも、下の入り口のとこに喫煙場所ありますけれども、私ら、たばこ吸うてない人間からすれば、そこ通るたんびにたばこの煙を吸うんですね。