2016年9月27日(火) 18:15~19:00
MBS VOICE
より
3年前に行われた茨木市議選で2人の候補者が掲示板に貼った選挙ポスター。
この選挙ポスターの作成代は税金で補助されるが、同じ印刷所で発注された2つの選挙ポスターの価格に3倍近い差があることが分かり、きょう別の議員が市に対して住民監査請求を行った。
茨木市議会の山下議員は、2013年の茨木市議選の全候補が市に請求したポスター代金を独自入手。最も安い候補は14万8000円だが、高い候補は52万7000円と4倍近い差がある。
茨木市では国の基準に従い、ポスター1枚あたり510円48銭かける掲示板の数441か所、それにデザイン料約30万円あまりとして、計52万7436円を上限として支払っている。山下議員は、この上限額に近い50万円以上を請求した13人の候補者は、「金額を水増しした疑いが強い」として、返還を求めて監査請求した。
最も請求額が高かった下野議員。
ごく普通の選挙ポスターだが、この金額について「業者との契約で依頼している。特に高いかは感覚的な問題となる」などと話した。
上位3人は同じ印刷所だが、同じ印刷所なのに高い人と安い人がいるところがある。維新の会の6人の議員は揃って50万5000円なのに対し、別の会派の議員は2人ともおよそ17万円と、3倍近い差があった。
一覧表を作った山下議員は、今回調べていく中で不可解な資料を見つけたという。
維新の会の山本議員が市に提出した選挙の収支報告書では、当初はポスター印刷代を15万7500円と記載していたが、その後はなぜか50万5386円に修正していた。
山下議員は、山本議員がほかの印刷費を入れて50万円にした疑いを指摘している。
山本議員はこれについて、「15万円の記載は維新の三連ポスター。50万円の記載は公費負担のポスター。
公費として出る部分以外を削除して修正の印鑑を押して出した」と話した。
登場した市議
山下慶喜(新社会)
下野巖(自民)
昭和26年6月14日生まれ 茨木市大字車作160番地の20
072-649-3910
山本隆俊(維新)
昭和23年2月13日生まれ 茨木市総持寺二丁目8番7号
072-624-1925
その他と示された同じ印刷所で17万円の安価で作成した二人
茨木市民フォーラム(3人)のうち、桂睦子(幹事長)、米川勝利
もう少し詳しく山下市議のブログより
山下さんに住民監査請求されたのは、大阪維新の会・茨木(7人) 幹事長 長谷川 浩、大野 幾子、塚 理、滝ノ上 万記、中井 高英、山崎 明彦、山本 隆俊
と自民の下野巖市議。
長谷川 浩
昭和37年9月20日生まれ
茨木市春日四丁目7番20号
072-623-2725
大野 幾子(おおの ちかこ)
昭和54年4月29日生まれ
茨木市庄二丁目14番14号
072-625-0934
塚 理(つか さとる) 無所属
昭和51年12月5日生まれ
茨木市西安威一丁目5番13号
072-643-2558
滝ノ上 万記(たきのうえ かずのり)
昭和48年1月27日生まれ
茨木市舟木町6番26-802号
072-623-5375
中井 高英(なかい たかひで)
昭和40年1月14日生まれ
茨木市郡四丁目13番7-202号
072-640-3322
山崎 明彦
茨木市北春日丘一丁目25番B-503号
072-620-0005
山下さんのブログ
2016年09月27日
より
(3)公職選挙法施行令によればポスター作成費用の内訳は①デザイン料など企画費、②印刷費とされ、本市もこれに準拠している。しかし公営制度の創設時点と比べ、ポスター作成に必要な企画、デザイン、写真、製版、印刷にかかる経費は技術革新により全てが格段に安くなり極めて低料金で製作できるようになっている。
(4)実際「13年市議選」での公費負担額は(別表1)記載の通りであり、39人の候補者のうち10万円台が14人と最も多く、20万円台が5人、30万円台が4人、40万円台が3人、50万円台が13人となっている。これからしても10万円台、20万円台でも十分製作できることは明らかである。
また(別表2)は公費負担額の多い順に整理したものであるが、この分布から伺えるのは10万円台14人の次に多いのが20万円台、30万円台、40万円台ではなく一挙に50万円台の13人となる不自然さである。
(5)(別表2)で見る限り、13人を請け負った㈱西川印刷所を見ればさらにその不自然さが際立つ。
最高上限額の96%となる50万5386円が8人、それ以外の5人はなぜか一挙に半値以下になっている。40万円台もなければ30万円台もない。ようやく20万円前半の23万1525円となり、16万9785円、15万5584円、14万8000円となる。14万8000円は8人の50万5386円に比べ3割にも満たない。
選挙運動用ポスターの水増し請求の事例としては、
①2010年12月の福岡県福津市議選で立候補した4名が、選挙ポスター代として市が負担できる上限の35万3000円を請求し、実際に掛かった費用9万4500円から16万2750円の差額で後援会ハガキや名刺などを作成、さらには現金を3万円から7万円受け取っていた例。
②栃木県栃木市議会、2000年4月の市議選のポスター製作費水増し疑惑で1人を除く27人の市議が、ポスター公費負担分を全額返還した例、
③京都府宇治市議選の水増し請求問題では、大阪高裁が2002年10月、製作費の上限や、それに近い候補者10人の請求額は過払い金だったと認定。「市が返還請求権を行使しないのは違法」との判決が下り、10人が計約130万円を返還した例など、枚挙にいとまがない。
(引用ここまで)
選挙公費は多めに設定されているので、MAXまで使うことはほぼありません。
なかでもポスター代は、そこに公選葉書やチラシ代などを入れ込んで、ネコババする手法があり、それが山下ブログでも「選挙運動用ポスターの水増し請求の事例」として示されています。
同じ疑惑が岸和田市議選でもあります。
この山田幸夫氏のポスター、見覚え ありませんか?
私の認識では少なくともこの2015年選挙だけでなく、2011年選挙でも全く同じポスターを山田さんは使っていました。
堺市議会初の100条委員会にかけられた、小林由佳市議(維新)ですら、写真は同じでも図案は少し変えています。
当然、山田さんのポスターは2011年の版を増し刷りするだけなので、印刷代と紙代だけで事足りますね。
写真撮影代や、茨木市では30万円も見ている高額になるデザイン料は不要です。
しかし、2015年山田ポスター費用は、2011年の45万2200円を上回る47万400円で請求・支出されています(MAXは2011年323枚×@1446円、2015年336枚×@1409)。
私のポスターは、裏に糊を使っておらず、大型ホッチキスのタッカーで貼ったので、紙代自体が安いとはいえ、10万9200円(@338円)ですから、ケタ違いです。
安価順で行けば井舎英夫(23万5872円)、井上孝三郎(27万円)、公明党の6名(27万2160円)で、その次は30万円台に飛び、お金にきれいな共産党の5名は42万3360円で、
最高額は公費MAX額の47万3424円で井上源次(自民)、井上博、岩本修(スペル=デルフィン)、岡林憲二(自民)、村野精(47万円前後の人は他にもいます)。
選管にも「明らかにおかしいものには、注意をすべき」と指摘しておきましたが、市民の見えない所で、この税金泥な議員たちは選挙までも自分のシノギしのぎにするとは、ホンマろくでもない事ばっかりしてますねぇ。