夕張市破産に対する市民感情

破綻当時、市民にインタビューしている記事がありますので、お知らせします。

『もう市議いらぬ 夕張の赤字見逃した』
2007年03月05日 朝日新聞 統一地方選挙特集記事から抜粋

積み重ねられた赤字額は353億円。起債残高などを含めると600億円超の借金を抱え込んで、夕張市は近く財政再建団体の指定を受ける。
□   □
「議会のチェック能力は零点じゃないかい。10点くらいつけたいけど、その10点何なんだと市民に問われると、説明できない」。
市議1期目の正木邦明さ ん(58)はそう言ってうなだれた。
「お年寄りのための街づくりとか、市議の仕事は市民の声を届けることだと思っていた」と話す。

4年前、後藤健二市長(65)が初当選議員を集めて開いた会合で、前年度決算は黒字で収支は均衡していると説明を受けた。「だから去年6月に赤字総額を聞いて、エエッとなったんだ」

95年から1期だけ務めた小林吉宏さん(61)は「決算委員会でも、分厚い決算書を渡されてべらべらっと説明が進む。質問なんてできないのさ。土地公社 やら三セクやらゴチャゴチャだった」と振り返る。いくつも特別会計がある市財政全体をつかむことは、専門スタッフもいない地方議員には難しかった。
さらに夕張では、新年度借りた資金を繰り入れて前年度会計を黒字にしたり、一般会計と特別会計の間で資金をやりとりし帳尻をあわせたりと、「ジャンプ方式」と呼ばれる独自の会計手法をとっていた。それが巨額の赤字を見えにくくした。

だが、7期目の千代川則男さん(59)は「全体像はともかく、財政が苦しいことはみなわかっていたんだ」と言う。
「施設ではなく観光事業の中身で工夫しようと、議論したことはある。ハコモノ行政に慣れた議会では多数派にならなかった」
若手市議の間では「4期以上は戦犯。次は立候補なんかできない」とささやかれている。
(引用ここまで)

この記事の通り、2007年に4期以上の市議は立候補しませんでした。
3期目 山本勝昭、加藤喜和
2期目 高橋一太、新山純一
1期目 角田浩晃、正木邦明、落選しましたが、熊谷桂子(共産)
新人 高間澄子(公明)、島田達彦、伝里雅之
(記載なしは無所属)

現在では、当時2期目だった議長の高橋一太議員(輝生会)と、当時1期目だった副議長の角田浩晃議員(輝生会)以外の全ての市議が、破綻以降の選挙で選ばれた議員になっています。

ちなみに議会会派は、2011年に結成された輝生会6人(うち公明党とも入っている女性議員が一人)、共産党女性議員一人、民主党一人、無所属一人です。
輝生会は、自民党に近い会派だと思われます。

2007年と2011年の選挙について投票率などを転記します。
定数 9人
立候補者数 11人
有権者数 1万1114人
投票者数 9080人
投票率 81.70%

2011年
定数 9人
立候補者数 10人
有権者数 9665人
投票者数 7986人
投票率 82.63%

投票率は高いのですが、地縁血縁が強い土地柄で、チェックする市民は不在なのだと、職員との対話から察しました。

岸和田市では、投票率は50%程度で、市政への関心が非常に低いといえますが、地縁血縁で投票し、その後議員を監視しないのは、共通しています。

たかひらは、議員も市民も「今日と同じ明日が来て、そのうちなんとかなるやろ」といった能天気に無関心なままでは、ほんまに夕張みたいになるのではないかと危機感を持ち、色々調査をし、お知らせしております。

夕張の破綻は突然に

前回もお知らせしましたが、岸和田市は大赤字&破綻カウントダウンに入っています。
破綻すると市に関する税金などが他市より上がり、市民生活にも大きな影響があるのですが、それは目に見える形で秒読みされるわけではなく、突然に訪れます。

夕張市の例でお伝えします。

2007年、353億円の赤字を抱えて事実上破綻した北海道夕張市の破綻は、財政状況が他市を引き離して圧倒的に悪い上に赤字隠し、ヤミ起債など自助による再建が不可能、と判断された側面が大きかったのではないかと思います。

市が赤字を隠していて、住民だけでなく、議会も市職員も「財政破綻の噂すら聞いたことがなかった!」と後に言ったほど、突然で発見が遅れてしまったものです。

負債の多くは、会計上の回転資金である「一時借入金」が占めます。
市は15年ほど前から、単年度決算を「黒字」とするため、知事の許可が必要な銀行からの借り入れを、「ヤミ起債」として、前年度決算を整理する「出納整理 期間」(4月1日~5月31日)に毎年行うことで表面化しないようにして、決算上の収支不足を補い、赤字の実態をがわかりにくくしていました。

しかし、長期の地方債より金利が高く、長年にわたって借り換えを繰り返すうちに、借金が膨らんだのです。
その借入額は税収の30倍に相当する292億円に達していました(2006年3月期)。

夕張市の2005年度の赤字額は16.5億円、標準財政規模が43.7億円。
赤字比率は37.8%となり、赤字額が20%ラインを超え、財政再建団体となりました。
解消すべき累積債務の額は353億円と計算されており、標準財政規模の8.1倍となります。これは、1991年に財政再建団体となった福岡県旧赤池町(現福智町)の1.3倍(累積債務32億円、標準財政規模25億円)と比較しても巨額な債務です。

北海道庁の調査では、実質負債は630億円超で、1年間の標準財政規模(約45億円)の10倍以上!!でした。

このままでは岸和田市は5年後に夕張市(財政破綻)になる!!

2014年03月10日の平成26年第1回定例会(本会議 第4日目)から抜粋します。
◯22番 山田幸夫議員(自民党)の発言
「(岸和田市の財政は苦しく)約40億円の貯金を今後5年間で食い潰してしまうということであります。

(中学給食センターについて)  起債償還額は毎年約5千万円、20年間必要であります。
そして毎年ランニングコストが3億円等々、設備にしても定期的に修理や買いかえ等々、大きな 費用が要るわけであります。」

柿花淑彦総務部長の答弁
「財政調整基金や減債基金の取り崩し、一般の家庭で言えば、貯金を取り崩してやりくりしていき、平成30年度にはその貯金の残高も約6億円まで減少するという厳しい状況です。」

整理します。
財政課にきちんとした試算を聞いてみました。

ここには2016年度中に新設の中学給食センターや、2017年度新設の福祉センターの運営費や、借金返済額も含めて試算されています。

年度と残高です。
2014年度 39億1700万円

2015年度 30億7900万円

2016年度 23億8200万円 (中学給食センター新設)

2017年度 15億5900万円 (福祉センター新設)

2018年度 6億2400万円

2019年度 財政破綻!! 財政再建団体へ!!

この試算は、この試算は消費税加算を算入しておらず、厳しめになっているので、もう少し余裕があると財政課は見ています。

一部交付金として回ってきている消費税による財源加算は、2013年度決算までで、消費税5%として、0.5%で年間16億となっています。

消費税額が5%→8%→10%になって、どのくらいの収入があるのかは国がまだ発表していないのでわかりませんが、現在より収入額は増える見込みです。

しかし、もし地震など突発的な支出があれば、更に前倒しで破産はやってきます。

もし地震など突発的な支出があれば、更に前倒しで破産はやってきます。

現在でも岸和田市は、
介護保険料 5,483円 府内(43市町村中)42位 ブービー賞

国民健康保険料 3万3500円 府内39位 ワースト5位

と高額な負担ですが、他の市に関する税金も上がります。
介護保険料と国民健康保険料の府内ランキング 岸和田市の場合

参考となるのは、夕張市の値上げです。

市民税 個人均等割3千円→3500円

固定資産税 1.4%→1.45%
軽自動車税 現行税率の1.5倍に増額

入湯税150円が新設

ごみ処理は一律有料化 (岸和田ではゴミ袋の値上げ?)

体育館など市の施設使用料も5割増

下水道使用料が、基本料金となる10立法mあたり1,470円→2,440円に値上げ (岸和田市の現状は1080円です)

夕張市立総合病院は診療所に縮小

市役所以外に5か所あった行政窓口が廃止され、運転できない人にとっては、住民票を取得することさえ一日仕事に

小学校6校と中学校3校は、それぞれ1校に統合
図書館廃止

道路工事や河川改修などの工事も、緊急でない限り手をつけられません。
岡山県津山市 のように、市道において、町内で実施できる小規模な道路修繕は、必要な材料(生コンクリート・フリューム・ヒューム管・砕石等)だけを支給するので、市民でやってくださいとしている自治体もあります。

もちろん、人口も減ります。
2007年に財政再建団体となった際は1万2千人を超えていましたが、市外への人口流出と、死亡が出生を上回る自然減とで人口減少が止まらず、2013年9月末時点で9968人となっています。

夕張では地域に住み続けたい高齢の方や、持ち家の方、農業を始め地域で仕事をされている方は、出て行きません。
そうであっても、どうしても残らねばならない人以外は、ドンドン出て行って、減少が止まっていない状態です。

岸和田は、市外で仕事をしている、賃貸住宅に住んでいる方々の割合は高く、岸和田市職員でも市内在住者は59.7%ですから、夕張よりも人口減少は早く、大きく起こるでしょう。
そのようになるのは、たった5年後です!!

2020年の東京オリンピックを、岸和田に住み、TV岸和田を見ながら迎えるためにも、無関心ではおれません!!