田中学(自民)貝塚市議とのお茶会検証編 オスプレイの事故は試運転中だったから高い?

学主張

「どの飛行機・ヘルでもオスプレイの事故は、開発中や導入初期は事故が頻発し、運用実績が積み上がっていくと事故が少なくなるのと同じく、その後のデータでは、事故率は低い」
結論:

オスプレイのクラスA事故率1.93という数字は、仮にその値を正しいと信じたとしても、十分に危険である。

しかもこの数字は、オスプレイ配備のための予算を米国議会に認めさせたい海兵隊が、内部に抱え込んだ記録をもとに作りだしたものだ。利害関係者が持ち出す数字を検証もせずに信用する者は、実は自らも同じ利害を共有しているか、でなければ余程のお人好しである。

学さんがどこのデータを解析して、「安全神話」主張をしているのか不明なので、
オスプレイ安全説の元ネタはこのあたりらしい。
黒井文太郎 『「安全性」と「基地問題」を混同しているオスプレイ沖縄配備への反対運動』
 

データから見るオスプレイの危険性 – 読む・考える・書く
2015-07-14

    ②事故率

    (略)

     その上で、敢えて参考になると考えられる数字としては、米海兵隊は、10万飛行時間当たりのクラスA(政府への被害総額が200万ドル以上、又は死亡等を引き起こした事故等)飛行事故の件数を事故率として整理しており、当該数字を米国内法に基づく環境影響評価等においても使用している。

なお、クラスB(政府への被害総額が50万ドル以上200万ドル未満、又は負傷等が恒久的な部分的障害をもたらした事故等)及びクラスC(政府への被害総額が5万ドル以上50万ドル未満、又は1日以上の欠勤をもたらす負傷等を引き起こした事故等)の飛行事故については、上述したことに加え、クラスAの飛行事故と比較して、乗員や周辺住民への危険の度合いが小さく、社会的影響も小さいことから、これらが安全性の 指標として用いられていないことについては一定の合理性があるものと考えられる。
当該基準による事故率は2012年4月現在で1.93(モロッコにおける事故を含む)であり、海兵隊の平均2.45より低い数字となっている。また、全軍種でみた場合の10年間の事故率や導入当初10万飛行時間におけるクラスA飛行事故の件数などもMV-22は低い数字となっている。
クラスB及びクラスCの事故件数が多いとの指摘もあるが、これらは飛行事故だけではなく、機体整備員がナセル作業台から落下し負傷したことや整備員のミスによる機体損傷なども含まれた数字であり、機体の安全性を示す指標としては不適切である。
また、CV-22の事故率を合算して算出すべきとの指摘もあるところであるが、CV-22とMV-22は任務が異なり、訓練活動 を含む運用形態も大きく相違していることから、これらを合算しても有意なデータが得られるものではない。

     以上を踏まえれば、事故率をもって機体の安全性を議論することは必ずしも適当ではないが、一定の合理性を持つ基準で算出したデータによればMV-22の事故率や件数は高い数字でないとみることができる。

 
この部分を読んだだけでも「報告書」の屁理屈ぶりが良く分かる。同じオスプレイである空軍用CV-22の事故率を合算しない理由として「任務が異なり、訓練活動を含む運用形態も大きく相違している」から意味がないと言っているが、それならオスプレイの事故率と、任務も運用形態も違う他機種の事故率を比較するのも意味がないはずだ。

この理屈に従って最も比較に意味がある機種を選ぶなら、それはオスプレイによってリプレースされる旧型の輸送ヘリCH-46だろう。
そのCH-46のクラスA事故率は 同じ期間で1.11、オスプレイMV-22よりずっと低いのである。(画像は2012年9月27日放映のそもそも総研「そもそも沖縄の人は知っているが本土の人はあまり知らないオスプレイの現実」から。)

沖縄では、クラスA事故率1.11のCH-46が1.93のオスプレイに置き換えられたのだから、クラスA事故率で安全性を判断できるという米軍の主張をそのまま認めたとしても、危険度は大きく上がったのである。

【2016/12/23追記】
この10万飛行時間当り1.93というオスプレイ(MV-22)のクラスA事故率だが、これは2012年4月時点での数字で、その後2013年9月末には2.61、最新の2015年9月末では2.64まで上昇している[4]。最新の値は同時期の海兵隊平均と同じであり、もはや「海兵隊平均より低いから安全」という屁理屈すら成 立し得なくなっている。先日沖縄で墜落して大破した事故を計算に入れれば、この数字はさらに上がるだろう。

だいたい、航空機の事故率というものは、時間が経つほど運用経験が蓄積され、細かい改善も重ねられて、次第に下がっていくのが普通だ。しかしオスプレイでは逆に、現場で使われれば使われるほど事故率が上がっている。これは機体そのものに操縦技術などではカバーできない欠陥があるためだと考えるべきだろう。
(引用ここまで)

防衛省 軍機事故率表.jpg

学さんが好きそうな防衛相発信の「オスプレイの事故率低い」データ。
この表の誤りを正しいデータで指摘する。
『米海兵隊の事故率が急上昇している オスプレイだけの問題ではない、深刻な訓練不足』
籏智 広太 BuzzFeed News Reporter, Japan
2017/01/05 17:08
https://www.buzzfeed.com/kotahatachi/osprey-restart?utm_term=.glJwvG5Gw
より抜粋
そもそも、オスプレイの事故率はどうなっているのか。
オスプレイ事故率2015.9末 籏智 広太.jpg
防衛省は2012年の普天間基地配備時に「1.92で、米海兵隊の平均より低い」と説明していたが、その数字はすでに古い。グラフのように上昇し、海兵隊全体平均(2.63)と同等となっている。

しかし防衛省のサイト「オスプレイについて」には依然として、古い数値しか掲載されていない。同省はBuzzFeed Newsの取材に対し、その明確な理由を示していない。

関連:オスプレイの事故率は平均以下ではなかった 上昇を把握していた防衛省、新しい数字は開示せず
2004~12年のアフガニスタン戦争に限って見れば、他機種より事故率が41倍高かったという米海軍安全センターのデータを、沖縄タイムスなどが報じている。

それゆえに、実戦での機能を疑問視する声も出ている。ただ、これはクラスAだけではなく、クラスDの事故まで含んだ数値だ。

このデータでは、オスプレイは特にクラスC(5万~50万ドルの被害総額、軽傷者)に分類される、地上事故の割合が高かったという。

参考:
オスプレイ、事故率突出 アフガン配備機、90時間に1件発生 – 琉球新報 –
2016年1月12日 05:05
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-202285.html

米海兵隊オスプレイ、アフガンでの運用率1% 事故率は41倍 | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス
2016年1月15日 11:27
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/22773

・2011~12年度の米海兵隊オスプレイのアフガンでの運用率は1.02%
・海兵隊航空機全12機種の12万飛行時間のうちオスプレイは723時間
・米専門家「利用率の低さと事故率の高さは驚異的で恥ずべき数字」

一方、海兵隊の事故率もイラク戦争を経たここ数年、上昇傾向にある。2016年度は3.29と、この15年で3番目に高い。

海兵隊事故率.jpg

米海軍安全センターが1月4日に発表した過去1年間のクラスA事故率は5.00。イラク戦争中の2004年度と同じ値だ。

2002年から2016年までの平均が2.63だから、その高さが際立つだろう。

特に戦闘機の事故が多い。日本でも16年9月には沖縄県沖にAV8ハリアーが、12月には高知県沖にFA18が墜落するなど、事故が多発している。

発表された米会計17年度(16年10月~)の数字で見れば、全体の事故率は9.84とさらに跳ね上がる。

同センターによれば、事故のペースはこの5年間で最悪で、過去「37番目」の値だという。
なぜ事故率は上がっているのか。その背景には、国防費の削減による、訓練や機体の不足があるとの指摘がある。

米軍準機関紙「STARS & STRIPES」は2016年7月の「未配備パイロットは十分な訓練を受けられていない」という記事で、この状況が続けば「クラスA事故が増加する」とまで言及。

海兵隊員向け雑誌「Marine Corps Times」も16年12月、「航空危機は続いている」との記事で、海兵隊が「長年にわたった戦争や予算削減、古い航空機の更新遅れ」に悩まされ、パイロットが十分に飛行できていない現状を紹介している。

一方、退役軍人向けニュースサイト「TASK&PURPOSE」では、オスプレイの操縦士を務めていた元海兵隊員が「ここ最近の海兵隊機事故は、パイロットの準備不足を意味している」というコラムでこの問題に触れた。

元隊員は、事故率の上昇には訓練の問題があるとし、沖縄の事故についても、パイロットが十分な訓練を受けられていなかった可能性を指摘している。

それは機体でもパイロット個人でもなく、「システム」の問題である、とも。
(引用ここまで)

で、飛行10万時間突破後のデータも表で掲載する。
これぐらい飛んだ後なら、学さんのいう“試運転”は終わったことになるかしら?
事故は減少どころか増加してますが。
オスプレイクラスA事故率.jpg
オマケで2012年9月16日放送、モーニングバードそもそも総研の「沖縄の人は知っているが本土の人はあまり知らないオスプレイの現実」のフィリップ。
20150712200728 オスプレイ事故率そもそも総研.png
そもそも総研 海兵隊事故クラス基準.jpg
これ放送時、「旧型の事故率と一緒にしているが、日本に来るのは新型で事故率は低い」なるネトウヨの理想的妄想がネット上に書き込まsれていた。
ならば、最近はどうだか、再度見ておこう。
『オスプレイの事故率は平均以下ではなかった 上昇を把握していた防衛省、新しい数字は開示せず』
掲載されている数字は「1.93」。政府がMV-22の安全性の根拠のひとつにしていたものだ。
2016/12/21 05:01 籏智 広太 BuzzFeed News
https://www.buzzfeed.com/kotahatachi/osprey-mod-why?utm_term=.rmnRA9n9R
より抜粋
米軍がオスプレイを普天間基地に配備するとき、日本政府は「1.93」(2003~2012年)という数字を示し、安全性の根拠のひとつとしてきた。

米海兵隊が持つ航空機全体の平均「2.45」(同)よりも低いことが、その理由だった。
オスプレイの事故率は現在、上昇している。防衛省はBuzzFeed Newsの取材に、「政府の把握している」最新の数字が、2015年9月末時点の「2.64」であると説明した。

防衛省によると、オスプレイの事故率の推移は以下の通り。

    12年4月末:1.93
    12年9月末:1.65
    13年9月末:2.61
    14年9月末:2.12
    15年9月末:2.64

米海軍安全センターによると、米海兵隊全体の平均値は2.63だ(02~16年12月9日)。

この事故率の上昇に関しては、毎日新聞が「事故率2.64に上昇 15年9月時点」と、時事通信が「オスプレイ、事故率上昇=操縦難しさ指摘も」などと報じた。朝日新聞も記事内で触れている。
この最新の数字は、防衛省のホームページ「オスプレイについて」に出ていない。

サイト内には「MV-22オスプレイ 事故率について」というパワーポイントや資料が用意されているが、2012年9月の資料で、数字は「1.93」だ。

オスプレイの事故率がすぐにわかる、日本政府の公式ソースはこのページだけだ。google検索でも公のサイトとしては一番上に出る。

実際、この数字を「事故率の低さ」の根拠や、「日本政府(防衛省)の数字」として引用する人たちは多い。

BuzzFeed Newsも、事故当日に出した記事「沖縄オスプレイ事故、なぜ墜落ではなく『不時着』と報道? 防衛省に聞いた」では当初、「防衛省の資料によると」という書き方で「1.93」を引用していた。

なぜ、防衛省は把握していた新しい事故率を開示していなかったのだろうか。

パワーポイント資料が古いデータであることへの回答は、こうだ。

「指摘の資料については平成24年9月の普天間飛行場への米海兵隊MV-22の配備に際し、事故率について、様々な数字が報道され、MV-22の事故率がほかの航空機と比較して高いのではないかとの疑念が生じていたため、事故率の考え方と当時の最新の数字の整理を行ったうえで、 当省ホームページに掲載したものである」
しかしこれでは、現在の最新データを開示していない理由にはならないのではないか。

改めてそう問うと、30分ほどして、再び連絡があった。この文章を、先ほどの文章につなげたものが回答だという。

「したがって、当該資料の情報を更新したものをホームページに掲載する予定はない」

2012年に「1.93」のデータを載せた理由は、新しい数値を載せていないことの説明にはならないだろう。少なくとも把握しているデータがあるのならば、それを掲載しない理由はないはずだ。

事故で大破したオスプレイと同型機のMV-22に関しては、陸上自衛隊が2018年度までに順次導入することが決まっている。政府は計17機を、アメリカから購入する予定だ。

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投稿者:

watchdogkisiwada

あなたの“かかりりつけよろず相談員”としての使命に励みます!! 行政書士としてトラブル予防を、 防災士として防災や防犯を、 柔道整復師として健康について、 ご相談、承ります。 放漫市長と議会が大赤字にした岸和田市政を立て直す!! あまりにもひどすぎる馴れ合い議会がチェックしていない、議員特権や行政の無駄などを、岸和田で初めて私が追及、是正させています。 情報、批判はコメントいただくか、 メールアドレス:kurohata73@yahoo.co.jp 電話:080-6178-6006まで! 岸和田市議や市長らは私の追及に逃げまどっていますが、自民・公明・維新などのネトウヨ政治家だけでなく、共産・民主他どんな議員とも公開討論、受けて立ちます!!

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