図書館をTSUTAYAに運営させても赤字で、直営の方が安い。

2015-09-16 12:06:31
私は「何でもかんでも民営化」には反対しています。
労働者の雇用の問題と、質の問題からです。

よく新自由主義者は「公営は高い!」と言いますが、郵政事業は民営化にして黒字から赤字に転落しています。
そもそも郵政を民営化する理由って説明できますか?

「小泉さんが言ったから。」
ではありませんか?

フィーバーして、冷静な判断ができなくなり、ツケを払うのが大好きなのは、日本だけも話ではないのですが、北欧など民主主義が成熟した地域では、見られない構図でしょう。

フィーバーしている時こそ、それが本当に将来的にも間違っていないかどうかを立ち止まって考えないのであれば、何度も同じ過ちを繰り返します。

故ワイツゼッカー・元ドイツ大統領の
「過去に目を閉ざす者は、現在に対してもやはり盲目となる」
1985年5月8日の連邦議会演説は著名ですので、
もう一つ。

イギリスの歴史家、政治学者 故E・H・カーの『歴史とは何か』より
「歴史とは歴史家と彼が見だした事実との相互作用の不断の過程であり、 現在と過去との間の尽きることを知らぬ対話」
も引いておきます。

さて、民営化にしての経済効率について、TSUTAYA図書館の記事があります。

武雄市図書館、14年度収支2年連続1700万円赤字 |佐賀新聞LiVE
2015年06月26日 10時12分
より

2年連続の赤字だが、額は3300万円から減少した。
同社は「併設している書店などの民業を含めても赤字。採算が取れるよう努める」とする。

収入は前年度比約2万円減の1億1325万円で、内訳は指定管理料の1億1314万円とコピー機収入などの11万円だった。

支出は前年度比1591万円減の1億3042万円。
主な内訳は人件費8235万円、出版物購入費1303万円、水道光熱費1295万円など。
収支は1716万円の赤字となったが、赤字幅は前年度の3310万円から改善した。

赤字ながら収支が改善した要因は、人件費が約1千万円減ったことが大きい。

指定管理初年度だった13年度は、年間来館者がCCC導入前の25万人から想定の50万人を大きく上回る92万人となり、職員を増やして対応した。
東京から応援も受けて交通費なども膨らんだ。
14年度も年間80万人を超えたが、2年目 でノウハウが蓄積され、業務改善したことで人件費が減少した。そのほか交通費、消耗品費などが減った。出版物購入費は83万円増えた。

CCCは図書館の建物内で、年間612万円の行政財産使用料を払って書店とCD・DVDレンタル店(蔦屋書店)、コーヒーショップ(スターバックス)を運営しているが、収支報告には含まれない。

CCCが展開する図書館事業の責任者となる高橋聡氏は「業務効率化などを重ねて赤字幅は減らすことができた。書店など民業部分を勘案しても黒字ではない。現状の来館者数で図書館運営だけで黒字化するのは難しいが、民業を含めて採算が取れるように努力する」と話す。
(引用ここまで)

人を切って経費削減?
そんなの誰にだってできます。

商圏分析として、本業の書籍の販売やCDメディアのレンタルやスタバの運営を読み違えることはないでしょう。
来館者の読みは、年間50万人でしたが、1年目92万人、2年目80万736人(前年度より12万2300人減少)と大幅増で、これは逆に嬉しい読み違えとなっています。

そんな想定の倍以上の来客数なのに、雑誌やとスタバの売上をもってしても、2年連続赤字な図書館受託部分を補えていません。

直営から指定管理への切り替えによる予算削減額は、年間約1400万円。
それだけ浮かして、人を切り、人気DVDは廃棄し、誰も読まない古本を大量購入する。

そんな古い情報を集めて、貸出利用者は増えたでしょうか?
夜に開館時間延長(10~18時→9~21時)と完全無休をして、
14年度状況は、
15万3545人で前年度比1万435人減、
貸出冊数は48万153冊で6万5171冊減。

民間委託前で年間比較できる11年度の実績と比べると、
来館者は3.13倍、貸出利用者は1.86倍、貸出冊数は1.41倍になっているとは言え、まだTSUTAYAフィーバーは残っているでしょうから、もう少し長い目で見て、本当に図書館を変えて良かったかの検証をせねばなりません。

とはいえ、指定管理契約は5年間ですので、あと3年しか残り時間はありません。

収益面では、武雄市が開館時に4億5千万、
CCCは、開館時に3億円を投資を投資していますが、後者はどうやって今の赤字から投下資本を回収するつもりでしょうか?


2年目に減少した支出額約1千6百万のうち、1千万円人件費で賄ったように、さらなる人切りを進めるのでしょうか?
司書は、キャリア職なのに・・・・


コストについては、既に
新武雄市図書館はコスト削減になっていない – dechnostick’s blog
2013-06-20
で、検証も試算もなされています。

指定管理料1億1千万円、
歴史資料館運営費2800万円、
賃料600万円×5年分と、
市が4億5千万円、CCCが3億円支払った改修費をもとに計算してみる。

指定管理14億千万-直営(図書館費 2億3千万x5年)11億6千万=2億5千万円
指定管理と直営でそれぞれ5年運営した場合の費用を比べると、直営のほうが2億5千万円安い。

5年分の指定管理費14億1000万 – 直営9億6000万(2009年度から12年度までの平均1億2千万円を、日数、時間延長による増加分補正で1.6倍した1億9千2百万)= 4億5千万円
つまり、直営の方が安いということ。
(引用ここまで)

武雄市も損をして、CCCも損をして(こちらは別の請負が取れているので、1円入札みたいなものかも)、結果、その尻拭いを市民がさせられる。

やっぱり「フィーバーに騙されるな!」との私の主張が覆されることはなさそうです。

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投稿者:

watchdogkisiwada

議会の無駄遣いを正して、府下ワーストに高い国保・介保料の値下げや、子ども・高齢者施策など、市民利益への還元を! あなたの“かかりりつけよろず相談員”としての使命に励みます!! 行政書士としてトラブル予防を、 防災士として防災や防犯を、 柔道整復師として健康について、 ご相談、承ります。 放漫市長と議会が大赤字にした岸和田市政を立て直す!! あまりにもひどすぎる馴れ合い議会がチェックしていない、議員特権や行政の無駄などを、岸和田で初めて私が追及、是正させています。 情報、批判はコメントいただくか、 メールアドレス:kurohata73@yahoo.co.jp 電話:080-6178-6006まで! 岸和田市議や市長らは私の追及に逃げまどっていますが、自民・公明・維新などのネトウヨ政治家だけでなく、共産・民主他どんな議員とも公開討論、受けて立ちます!!

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