関西大学人間健康学部学術講演会 「体罰なきスポーツ界を目指して」 

元堺商業高校だった建物がリニューアルして、今では教員や社会福祉士を養成する
関大の堺キャンパスになっています。

表題の講演会が、一般聴講可能でしたので、行ってきました。
【講 師】  アーロン・ミラー 氏 (カリフォルニア州立大学イーストベイ校講師)
【講 題】 「日本のスポーツ界における体罰の構造」

案内には他に
※講演には日本語訳を配布し、質疑には通訳を用意します
の注意書き。

国際会議のように同時通訳をしてくれるわけではないし、日本語でないとわかりませんので、通訳を介すと手間がかかるなぁと思っていましたが、分かりやすい英語で、講演内容の日本語訳やスライドを目で追いつつ聞くスタイル。
以前出席した、日本語訳などなしで、通訳を介しつつも聴講者も外国語で講師と議論し合う、「ここは外国か?」と尋ねたくなるような講義とは異なり、十分理解できる内容でホッとしました。

英語を教えに来日した愛媛県宇和島市の中学で、体育教師が13歳の生徒の顔をはたくのを見て、愕然とし、研究を始めたミラーさん。
生まれ育ち、現在も在住のカリフォルニアでは1986年に体罰は禁止され、1980年生まれのミラーさんが進学時には、体罰など見たことはなかったそうで、さぞ驚かれたことでしょう。

米では、まだ南部のミシシッピなどで体罰は残っており、英でも木の棒を使った体罰は80年代になくなり、体罰校には補助金が出なくなているにもかかわらず、また体罰例は増えているそうです。
英での体罰は、上級教師の判断で行われ、体罰か指導かは、判決で決められます。

日本の体罰は、明治時代に田中不二麿・文部大臣によって禁止令が出た折に「体罰」と命名されます。
教師や指導者には今でも懲戒権はあり、それと体罰は異なる解釈ながらも、法的にはあいまいです。
明治から大正時代には、これについて活発に議論され、廃止したときもあったようですが、昭和から戦時にかけて、兵士向けに絶対服従を強制するために体罰は行われまくり、未来の兵士たる学生にも同様に体罰が行われまくります。

戦後、体罰は禁止されます。
しかし、体育教員は帰還兵だったり、暴力的な力関係の下で育ってきたので、スポーツと体罰の親和性は高いまま時が過ぎ、高度経済成長の時代にも従順な労働者生産のために、教室の秩序維持のために体罰が行われ続けます。

ここでスライドに映されたのは、石原慎太郎・戸塚ヨットスクールを支援する会会長が、戸塚氏の著作につけた本の帯。
70年代後半から80年代初頭にかけて、戸塚ヨットスクールなるスパルタ教室があり、5名の未成年を含む若者が、コーチらに殺されたと世間を騒がせました。
もうとっくになくなっているだろうと思いつつも、このブログを書くのに調べてみたら、まだ現存していて、講演会なども行っているだけでなく、2000年代以降も寮内で自死者が4人出ています。

これが企業の社畜を生み出し続ける風土に受け継がれているのだなぁと、切ない気持ち。

懲罰は、追放や口頭注意は家や学校、部活動の中で体罰よりも多く使われます。

ネトウヨには高評価でない山本五十六連合艦隊司令長官 という海軍人がいます。
彼は、
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、
ほめてやらねば、人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」との名言を遺していますが、日本の体罰はこれとは正反対ですね。

日本人が褒めずに叱りまくるのは、褒めると成長を阻むことになって弱くなると考えており、保護者も「現実的に生徒を守るのではなく、生徒がいつか直面する将来を見越して、強くなるように指導してほしい」と望んでいるから。

そういえば私の親も、府立高石高校レスリング部の監督だった白石俊次氏に「どつかなわからん時は、どつきまわしてください!」とお願いしてましたね。
そのおかげで存分にどつきまわされた高校生活であり、今でも白石氏には怒りの感情しか残っていません。

学生時代「しばきまくった生徒こそかわいいし、生徒も懐かしく足を運んでくれる」などと知った風なことを白石氏は言うており、私や同時期の部員は白けて聞いていましたが、そんな同時代の部員で白石氏に今でも感謝している人は、いるんでしょうか?
全日本プロレス代表の秋山準さんだけかもしれません。
あ、秋山さん、高石高校HPに寄せたメッセージ、「潤」と間違って記載されてますよ。

高石高校の受験で白石氏から「言うたるから、間違いなく合格するので、レスリング部に来い!」と言われて、中3の春休みに私や他の同級生と共に体験練習し ていたスペル・デルフィン和泉市議も、560人余りの同級生となれず、10数名の不合格者となり、後年、怒ってましたね。

白石氏の意地汚さは、私が部員時代に読んでいた通り、ええとこどりの教員人生を歩み、国体強化コーチから定年を延長するために天理大学に移って、現在は監督になっています。
アマレス関係者に「何であの人、監督面してんの?」と聞くと、「大学は65歳定年で、年金まで給料へらんやないか」と明快な回答をしてくれました。
白石氏は日体大OB会の大阪支部長もやってましたが、宴会の席では、まだ学生気取りで上半身裸になって、エッサッサやってんのかしら?

そういえば、近大付属高校では、梅田修二さんが65歳はとうぉに越えているはずですが、まだ頑張ってはりますね。

私「梅ちゃんも大学の監督か?」
前述関係者「あの人は高校のまんまでいてはるわ。」
だそうです。
さすがに今は、部員をしばきまくってはいないでしょうが・・・・

彼らと同じように全国優勝4回を誇る福岡大大濠高校男子バスケ部の元顧問で現総監督の田中国明さんは著作『見て見ぬふりか、ゲンコツか』 で、「『怒る』『激怒』『超激怒』『たまに鉄拳』で高校生の闘争心を引き出してきた」と記し、「選手が自分自身で“分別”を学んでいるのであれば、バスケ のルールにも社会の法秩序にも違反はないだろう。」とも主張しています。

大阪市立桜ノ宮高校事件の小村基・元顧問も大阪市教育委員会の調査に対し、「強い部にするためには体罰は必要で、それによって生徒をいい方向に向かわせるという実感があった。」と話しています。
ちなみにこの人も日体大OBです。

もう一丁、2015年2月には市立天満中学校のバスケ部の男性顧問が、学校に無断で、小村氏を週末の練習にコーチとして招いていたと報道されています。
小村氏は、2013年10月11日に懲役1年執行猶予3年の判決が確定し、まだ執行猶予中の身です。

体罰の正当化
・根性
「痛みなくして得るものなし」との哲学は今も残る。

・愛の鞭
「禅の親切さ」との言い回しに近く、集中力を強化するために禅寺で使われているとの言い訳で、保護者や地域コミュニティもそれを容認している。

・指導
暴力は間違ったことだと知っているが、指導のための体罰の必要性を感じたなどとの言い訳。

・しつけ
多くの日本人は、身体的な鍛錬を肉体的な鍛錬と結びつけている。

・道徳アメリカのような多様な文化がある地域では、「これって誰の道徳?」と問われ、汎用姓が高い「道徳」など教えられない。

しかし、これらは単なる暴力でしかない。
もし警官が怒り狂い、誰かを撃ったとすればそれを死刑と呼ぶでしょうか?
イギリスの体罰システムでは、悪い事をした子どもは教師か校長に訴えられ、法廷と同じようなプロセスで、子どもに説明や言い訳のチャンスを与える。
判決は校長が下し、もし有罪との判決でも体罰によって罰せられるかは校長が決める。
実際に体罰がなされれば、体罰を担当した教師(子どもを起訴した教師ではなく)が体罰を実行したものとみなされます。
体罰が効果的に制度化されれれば、ルールを破った子どもは“いつも”同じ方法で罰せられ、その後授業に出るようになるが、それは特定の教師を怒らせないようにすることを学ぶだけでしかない。

体罰は子どもに深い心理的苦痛と恐怖心を植え付ける。
子どもを体罰で無理に静かにさせると、その自主性が損なわれる。
このように心理的健全な成長を妨げる。

ミラーさんは、称賛や批判の「口頭の言語」と、追放と儀式的な掃除の「沈黙の言語」の「非物理的な」言語を使い続けるよう日本の教師に勧め、体罰が今後も日本の教育の特徴であり続けるかどうかは、日本の人々だけが決められるとして講演を終わりました。

その後、会場からの発言があり、大学教員が元夜間中学の教員だった時代を振り返り「学校教育法11条で体罰は禁止されていると、体罰教員に体罰をやめるよう注意した。
『お前のような若造黙っとれ!』と言われたが、それを見ていた生徒が何人も生徒会に立候補し、その教員2名は賄賂などがバレて懲戒免職となり、学校を去った。
ここにいる学生も教員になったときにそんな場面に出くわしたら、11条を使って注意してほしい。」と述べ、それが心に残りました。

広告

投稿者:

watchdogkisiwada

岸和田市の財政位破綻を止める!! 財政破綻が明らかになるほど税金を食いつぶされながら、議会も見て見ぬふりをする 土建屋ファーストな市政を正す!! あまりにもひどすぎる馴れ合い議会がチェックしていない、議員特権や行政の無駄などを、岸和田で初めて私が追及、是正させています。 あなたの“かかりりつけよろず相談員”としての使命に励みます!! 行政書士としてトラブル予防を、 防災士として防災や防犯を、 柔道整復師として健康について、 ご相談、承ります。 情報、批判はコメントいただくか、 メールアドレス:kurohata73@yahoo.co.jp 電話:080-6178-6006まで! 岸和田市議や市長らは私の追及に逃げまどっていますが、自民・公明・維新などのネトウヨ政治家だけでなく、共産・民主他どんな議員とも公開討論、受けて立ちます!! 【メディア出演】 TBS「ビビット」、MBS「VOICE」、ABC「キャスト」他ニュース 読売・産経・朝日・毎日の各新聞社で、その活躍は、度々紹介されています。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中