大阪府内で育鵬社教科書を採択した5自治体

大阪府内で育鵬社教科書を採択した自治体・学校

公立中学校:
大阪市 歴史・公民 2015年初採択
130校(中高一貫校含む) 歴史1万8000冊 公民1万8000冊
東大阪市 公民 2011年・15年採択(2度め) 
26校   公民4400冊
河内長野市 公民 2015年初採択
 7校     公民1100冊
四條畷市 歴史・公民 2015年初採択 
4校   歴史600冊 公民600冊
泉佐野市 歴史・公民 2015年初採択
 5校   歴史1000冊 公民1000冊

公立中高一貫校:
大阪市立咲くやこの花中学校 歴史・公民 2015年初採択

特別支援学校中等部:
大阪市立特別支援学校(全11校) 歴史・公民 2015年初採択
5校  歴史50冊 公民50冊

今回も
「つくる会」系教科書を子どもたちに渡さないために!
から採択当時の現場の様子を引用します。

7月27日 東大阪

本日の東大阪市の採択結果です。
育鵬社は選定委員会答申には歴史も公民も入っていませんでした。
しかし教育委員会は公民には育鵬社を採択しました。
その理由は選定委員会の中の保護者代表が現行の教科書がいいと言ったというものです。

選定委員会には日本会議東大阪支部の関係者が入っているのですが、しかしその人物の主張は選定委員会では受け入れられず、育鵬社は答申には入らなかったのです。
2011年のときは無理やり選定委員会答申に育鵬社を入れて教育委員会が決めたのですが、今回は答申にも入ってないのに育鵬社を決めたのですから、あまりにもひどい暴挙です。
現行の教科書を採択するといいながら、地理と地図、歴史は現行とは違う教科書を採択したのですから、ご都合主義もいいところの茶番でした。

市民たちは会議のあいだ中、抗議をし、2人の市民は退場させられ、乾委員長の高圧的な会議運営もひどいものでした。
本日の育鵬社採択は野田市長の意向を忠実に実行したものでしたが、歴史も含めて採択しようとしていた野田市長に公民だけで断念させたともいえます。

7月29日 河内長野・四條畷

■今日、新たに育鵬社を採択した地域が現れました。
河内長野市です。
今日の教育委員会議で、歴史は帝国、公民は育鵬社でした。
河内長野市は、2011年採択の選定委員会「答申」は、歴史・公民分野とも育鵬社が3番手。
教育委員会議の中では、1名(現在も教育委員)が育鵬社を推すような発言をしたが、現和田教育長が育鵬社を採択させない意志を示して、議論の主導権を握り、採択されることはありませんでした。
今回、なぜ、育鵬社を採択したか、早急に調査したいと思います。

同日付け産経WEST より
四條畷市教委によると、歴史については「国の成り立ちに関する記載が明確」などと評価された。公民は「まちづくりへの参加意識を醸成できる」といった意見が挙がったという。河内長野市教委は「家族の大切さや人のつながりについて、学習しやすいと判断した」としている。

8月5日 大阪市

市立中学校全129校(中高一貫校除く)
8月5日は、社会科教科書だけの採択です。
社会科の教科書採択だけで1日(正確には午前の半日)会議日程を確保するのも異例のことです。
それは大阪市教委のポーズなのだろうと、私は思っていました。
「高尾教育委員が利益誘導した訳じゃないですよ。ほら、ちゃんと時間を取ってシッカリと審議したでしょ?」 と。
それは多分、正解です。
でもそれを認めるには余りにもお粗末な、とても教科書採択について議論したと言えるような内容ではなかったのです。

採択会議は9時30分から13時までの3時間半。
そのうち歴史と公民に費やされた時間が2時間半。
その大切な審議時間のうち、高尾教育委員は35分、大森 教育委員長は60分も、延々と独演を続けたのです。
それも教科書採択とは余り関係のない、自己の偏った歴史観や共産主義への憎悪ばかりを、ただひたすら。

高尾委員は「歴史はカオスだ」と語りだし、唖然とさせられました。どうやら「歴史は多様な見方が出来る」と いうことがいいたいようなのですが。
そもそも歴史とは権力者の所有物だったものが、当時の農民や商人、あるいは日本人以外の民族をも考察することによって 多様性を獲得してきたという経過があります。
「単一の歴史観は歴史に対する暴力」といいながら、天皇制史観というべき戦前の単一な歴史観に引き戻そうとす るのですから、論理が破綻しているとしかいいようがありません。

そして話は脱線していき、「千島列島は日本の領土」「原爆投下はアメリカの世界戦略が原 因」「ポツダム宣言を黙殺するべきではない」……挙げ句の果てに坂本龍馬暗殺とか……何が言いたいのかどんどん分からなくなっていきます。それが教科書採 択となんの関係があるのでしょうか?

また公民教科書の議論でも高尾委員は、「外国人や部落差別を様々な形で取り上げており、世界の人権問題の視野が広い」と、事実とは全く真逆の発言もしています。
しかし、高尾委員よりも輪をかけてひどかったのが、大森教育委員長です。「20世紀最大の惨禍が共産主義。ナチズムや戦争よりも共産主義の方が惨禍だっ た。なぜ戦争は断罪されるのに、共産主義は断罪されないのか」「歴史学会は政治的でマルクス主義歴史観にのっとっている。マルクス主義こそ不寛容であり、 独善だ」等と、共産主義に対する敵意を執拗に繰り返しました。ご自身の思想信条は勝手ですが、教科書採択の議論でそればかり繰り返すのは、あまりにもおか しすぎます。

そして公民の教科書採択では「個人的に」各教科書の評価を行っていましたが、全16項目の評価の観点のうち、安全保障に関するもの が3項目、資本主義の優位性についてが2項目、フランス革命の負の側面が1項目、共産主義の惨禍が1項目という、とても偏った評価の観点で点数づけされて おり、そのため育鵬社が14点に対して東書がマイナス19点という、やはり恣意的に偏らせた結果になっていました。

私はこのふたりの退屈な独演会を聞いていて、なんだか虚しくなりました。
ここにいる5人の教育委員達のうち、誰も子どもに向き合っていないことは明らかです。
大阪市の中学生にとって どの教科書が一番いいのかということは、誰も口にしなかったからです。
教育論すらありません。
ここにいる教育委員は、政治には興味があっても、教育には興 味がないのです。
子どもには興味がないのです。
私はその事実に怒りを通り越して、あきれ果て、虚しくなってしまったのです。

この会場で傍聴するまでは、私は怒り心頭でした。
これまでの経過から育鵬社が採択されるのは間違いないと思っていましたし、大阪市教委のこれまでの態度や、育鵬社教科書と現 在の安倍政治との連続性など、とにかく怒っていたのです。
しかし、密室でたっぷり時間をかけて採択するのだから、考え方は違えど大阪市教委の「誠意」で、 それなりの「理由」をもって採択するのではと、ひょっとしたら私は期待していたのかも知れません。
それは全く裏切られました。

このような独演会は、もはや教科書採択の体さえなしていません。
人の話を聞かず自己満足に終始し、傍聴者を最初から排除した芝居など、「茶番」の名すら値しません。
もしその場での傍聴が認められていたら、きっと多くの人がキレて抗議し、退席させられたことでしょう。
それほど無意味で、我慢がならない会議でした。

結果は、歴史の教科書は育鵬社4票、帝国2票で育鵬社、公民は育鵬社4票、日文2票で育鵬社でした。
しかし議論の過程で対立らしい対立はなく、むしろ全員一致で育鵬社を採択をしないために仕組まれた出来レースのようでした。
こんな決め方をされてあんな教科書を使用させられる子どもたちの心情を思えば、とても我慢がなりません。

会議終了20分前に、大森教育委員長から緊急動議がありました。(会場には大森発言とともにペーパーが配られていきます。呆れるほどの出来レース。)
社会 科が政治焦点化しているから、多角的に学ぶという意味で、教科書を複数使用してはどうかと提案したのです。
これはあからさまな利益誘導をしたことに対する 批判を避けるために行った措置であることは明らかでした。私たちが一生懸命働きかけてこなければ、このような展開もなかったでしょう。

これに対し、大阪市教委(事務局)は「教育効果を十分に理解できる」と答弁し、「制度的にも経済的にもおかしい」と主張した帯野教育委員を除く5人の教育委員がこ れに賛成しました。
予算措置が伴うためか「付帯決議」という形でまとめられ、歴史は帝国、公民は日文の教科書が補助教材として使用されることになりました。
子どもたちに渡るのが育鵬社教科書だけではないということに、正直いえば一瞬ホッとしました。そしてすぐに、そんな自分が腹立たしくなりました。

もし育鵬社教科書だけが使用されるのであれば、「育鵬社教科書を使用するな」と働きかけを始めたでしょう。
そこには当然、補助教材として別の教科書を使用することも選択肢のひとつとしてあるはずです。
しかし、やはりこれは筋が違います。
大森教育委員長がいった「多角的に学ぶ」というのは、それも含めて一冊の教科書に記述されているはずです。
そしてもし 「多角的に学ぶ」のであれば、日本軍「慰安婦」問題や強制連行についてシッカリと記述された教科書を使用するべきです。
そしてそれ以前の問題として、「多 角的に学ぶ」にしても育鵬社の教科書は危なすぎます。 そもそも育鵬社教科書を採択しなければ、こんな無駄な予算を使う必要もないのです。
(引用ここまで)

2014年6月13日に、地方教育行政法が改定となり、それに呼応する形で、改定案成立直前の6月2日に、「教育再生首長会議」が設立されました。

設立総会には下村文部科学大臣が挨拶し、櫻井よしこ氏が「日本とは、日本人とは」と題して、「ご皇室の存在」「神話からのつながり」「『十七条憲法』の精 神」「五箇条のご誓文」「昭和天皇のご詔勅」「紫五郎に見る武士道」「杉本鉞子に見る武士道」「人々の武士道」といった、時代錯誤の記念講演をしていま す。

この組織は、日本会議、文科省も絡む教育右傾化の潮流自民党や右派勢力は、育鵬社の歴史と公民の教科書を採択させようと自治体の首長を集めたもので、会長 は、松浦正人 山口県防府市長。副会長は、立谷秀清 福島県相馬市長、山岸正裕 福井県勝山市長、山本有造 和歌山県海南市長、横尾俊彦 佐賀県多久市 長。
大阪では、野田義和 東大阪市長、千代松大耕 泉佐野市長とともに、辻宏康 和泉市長の参加が確認されています。

辻さんといえば、私の面談要求に秘書課を通じて、「市長は、個人としての市民には会わない。 会うのは、団体の代表。 特別に同級生が役所に来た際に会うことはある。」と回答した人物。。
私も何自治体かの首長に面談を申し入れてきましたが、「市民に会わない」とハッキリ回答してきたのは、辻さんが初めてです。

一般の首長の断り方の好例として、信貴芳則 岸和田市長の返答を示します。
「秘書課におきまして取材等、市長との面会についてのアポイントメントも行いますが、内容や市長の意向等も勘案のうえ、ケースバイケースで取り扱いしております。 今回のお申出につきまして、面談はお断りいたします。」

つまりたかひらには会わないが、他の市民には会うと取れる内容でお茶を濁しています。

信貴さんの回答と比較しても、辻さんのまさに市民軽視の姿勢はアッパレ!としか言いようがありません。
お互い市議から市長になっていますが、市議時代も意見の違う支持者以外の市民には会わないとの内向き姿勢を示してきたにせよ、「市民面談を拒絶する市長」との称号は、辻さんにとっては不名誉ではなく名誉なものだとでも思っているのでしょうね。

辻さんとは、趣味のジョギングの際にでも伴走してお話を伺いたいと思っています。

府内には他にも谷底に後ろの安全な位置から人を押す、勇ましい首長がいます。
木本保平 茨木市長と、中野隆司 柏原市長で、ともに大阪維新の会系の首長ですが、今回の採択は見送っています。

木本さんは16年4月、中野さんは17年2月の選挙ですので、それへの影響を考えたのかもしれません。
木本さんのネトウヨぶりは広く知られていますし、中野さんは、府下で3番目に高くなった介護保険料と、40%もの水道料金値上げや、他の公共料金値上げは選挙に響くでしょうね。

信貴さんも彼らと同じような勉強不足の歴史修正主義な考えを持っているのでしょうが、さすがに表立って、その思い込みを教科書選定に押し付けたりはしていないだけマシと言えます。

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投稿者:

watchdogkisiwada

議会の無駄遣いを正して、府下ワーストに高い国保・介保料の値下げや、子ども・高齢者施策など、市民利益への還元を! あなたの“かかりりつけよろず相談員”としての使命に励みます!! 行政書士としてトラブル予防を、 防災士として防災や防犯を、 柔道整復師として健康について、 ご相談、承ります。 放漫市長と議会が大赤字にした岸和田市政を立て直す!! あまりにもひどすぎる馴れ合い議会がチェックしていない、議員特権や行政の無駄などを、岸和田で初めて私が追及、是正させています。 情報、批判はコメントいただくか、 メールアドレス:kurohata73@yahoo.co.jp 電話:080-6178-6006まで! 岸和田市議や市長らは私の追及に逃げまどっていますが、自民・公明・維新などのネトウヨ政治家だけでなく、共産・民主他どんな議員とも公開討論、受けて立ちます!!

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