アメリカの戦争下請け法案のリスク 自衛隊員編2 兵站

②-1 兵站補給部隊任務をすると言いながら、自分たちの補給ができていない。

東日本大震災を例にとります。
「隊員は食わずに救助にあたった」と神話化されていますが、実際は「兵站ができず、食べるものがないので我慢していた」ではありませんか?

『東日本大震災で見えた 自衛隊兵站の脆弱性と防衛産業の危機』 日本・政治経済・安全保障研究会『憂国・中道の会』代表 溝浦健児
ではこのように指摘されます。

自衛隊専用の補給線が完備されず、被災者やボランティアと、物資の補給において競合する形となってしまった。
高い志を持つ自衛隊員達は、物資補給を民間人に譲り、孤軍奮闘、結果、“先の大戦を彷彿とさせるような”事態に陥った。

最終的には、民間の力(企業やボランティア)、善意によって支えられたため、現場の自衛隊員達の超人的な頑張りも相まって、破綻する事は免れた。
しかしその陰で、3名の陸上自衛隊員が病死(過労死 ? )するという、悲劇も発生している。
その内の1人は 20 代であり、結婚して家庭を持ったばかりの若い自衛官であった。

皮肉にも、今回の自衛隊の活躍で、自衛隊に対する“誤った認識”がさらに浸透した感は否めない。
ある自衛隊幹部は、「国民の期待にはもちろん応えたいが、我々の能力にも限界はあり、何でもこなす便利屋ではない」と苦しい胸の内を、産経新聞に吐露した。
(引用ここまで)

被災者が暖かいものを食べている横で、冷たい飯を食べたとか、赤飯のミリ飯をやめたとかよりも、兵站が上手くいったのか行かなかったのかを検証しなければ、国内非常事態でも機能しないのに、海外で対応できるはずがありません。

武士は食わねど高楊枝?
「腹が減っては戦はできぬ」でしょ?

兵站には食料だけでなく、道具部品、燃料なども含みます。
腹減った、弾がない、故障の修理できないなどとなれば、個々の隊員だけでなく部隊やひいては全体としてのパフォーマンスは落ち、安全に対するリスクは増しませんか?

②-2 交代要員がいない。
予算については別に触れますけれど、機械じゃないんですから、過酷な労働を強いれば、交代要員がより必要です。
その余剰人員を確保できていますか?

『災害現場で活躍する自衛隊の課題』
日経ビジネスオンライン 2011年3月26日 清谷 信一
では、
「 陸上自衛隊の即応予備自衛官にも初めて招集がかけられている(海上自衛隊と航空自衛隊には通常の予備自衛官だけで、即応予備自衛官は存在しない)。 即応予備自衛官は約8500人。多くは招集できないだろう。恐らく10万6000人動員体制は持って3カ月、それ以上の継続は不可能だろう。

現在現場は4勤1休体制を取っている部隊もある。1休といっても後方に下がれるわけではない。現場は遺体の収容作業などもあり過酷である。前線の部隊を入れ替える必要があるが、今のところその余裕はない。このままでは過労死する隊員が出かねない。」
とされ、現実には前述溝浦レポートでみるように過労死は起きています。

②-3 職場環境が劣悪で、平時でも自死率の高い職場。

『SAPIO 2015年8月号』 (田上順唯)では、
「 6月5日に閣議決定された、民主党・阿部知子議員の質問への政府答弁書によると、2013年度の自衛隊員の自殺率(人口10万人あたりの自殺者数。事務官を除く)は、33.7人で、国内の成人25.4人、一般職の国家公務員21.5人を上回っていた。
10年ほど前から自衛隊では隊員のメンタルケアに力を入れ、自殺率は減少傾向にあるが、それでも依然高い傾向にある。「インド洋・イラク派遣隊員、延べ約 2万600人のうち自殺者が56人も出たという話が取り沙汰されていますが、原因は戦場でのトラウマだけではなく、こうしたオーバーワークも影響している のではないかと思います」(陸自2曹)」
と、隊員の自死率の高さが示されています。

これは、何度も各社が報道してきたものです。

自衛官の自殺率は国民平均の1.5倍、法務・農水も多い 国家公務員調査
03:07 10/15 2010 佐藤裕一
では、
「日本人の同期間の平均は、10万人あたり27.4人。
これを超えていたのは、特別職である陸上自衛官(37.0人)、海上自衛官(36.3人)、防衛省事務官(28.2人)の3組織だった。
直近5年では、自衛官の自殺率が国民平均を45%も上回っていた。

一般職では法務省(27.2人)、農水省(25.4人)が多かった。鳥インフルエンザや耐震偽装問題など、世間を揺るがす問題が発生した年は関連省庁で自殺率が上がっている傾向が見られた。」
とあります。

また、いじめや自死原因について、職場ぐるみで隠蔽工作を行っている例は、13年東京高裁で海上自衛隊の護衛艦「たちかぜ」の1等海士 当時(21)が 04年に自殺したのは上司によるいじめが原因として国賠が争われている事件で、現職の海自3佐が、原告らが提出を求めた1等海士が自殺した直後に海自が実 施した「艦内生活実態アンケート」について国側が「破棄して存在しない」としてきたことに対し「文書が存在する」と裁判所への意見陳述書で内部告発し、証 言もしています。

このような隠蔽体質は、他にも三宅勝久氏のルポや、
『告発! 隠蔽されてきた自衛隊の闇 元防衛省女性事務官が体験した沖永良部島基地「腐敗といじめの20年」 』 泉 博子
などでも明らかになっています。

このように労働環境が悪い職場で、やる気スイッチが入って、火事場のバカ力が出まくるなんてことはありえません。
しかも派遣根拠となる法自体への反対が少なくないのですから、国民に望まれずに職務を遂行するとなれば、救助の際と同様のモチベーションが保てるでしょうか?

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投稿者:

watchdogkisiwada

議会の無駄遣いを正して、府下ワーストに高い国保・介保料の値下げや、子ども・高齢者施策など、市民利益への還元を! あなたの“かかりりつけよろず相談員”としての使命に励みます!! 防災士として、あなたの命を災害や犯罪から守り、 行政書士として、トラブルを予防し、 柔道整復師として、健康に過ごすお手伝いをし、 市民として、行政や議会を正しています。 【メディア出演】 TBS「ビビット」、MBS「VOICE」、ABC「キャスト」他ニュース 読売・産経・朝日・毎日の各新聞社で、その活躍は、度々紹介されています。 放漫市長と議会が大赤字にした岸和田市政を立て直す!! あまりにもひどすぎる馴れ合い議会がチェックしていない、議員特権や行政の無駄などを、岸和田で初めて私が追及、是正させています。 情報、批判はコメントいただくか、 メールアドレス:kurohata73@yahoo.co.jp 電話:080-6178-6006まで! 岸和田市議や市長らは私の追及に逃げまどっていますが、自民・公明・維新などのネトウヨ政治家だけでなく、共産・民主他どんな議員とも公開討論、受けて立ちます!!

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