アメリカの戦争下請け法案のリスク 自衛隊員編 1

法案に反対するデモに対して、反論する自民などの関係者がいるので、相手側の土壌に乗った上で、反論を展開してみます。

① 派遣国で、市民を殺傷すれば、犯罪者として裁かれる可能性がある。

アフガニスタンやイラクへの派遣では、多国籍軍の一員として参加しました。
アフガンでは、NATO指揮下のISAF(国際治安支援部隊)がアフガニスタンとの間で締結した軍事業務協定(地位協定のようなもの)を、
イラクでも同じく、イラク多国籍軍司令部 (MNF-IRAQ)が、連合暫定施政当局(CPA)との間で締結した軍事業務協定によって、不逮捕特権などが保証されるとしています。

後者については、2003年12月12日付けで、CPAのポール・ブレマー行政官から在バグダッド日本大使館の上村司公使に送られた書簡で明らかになっていますが、これは「自衛隊は占領軍の一員」だと示したものとなっています。

日本政府も、
主権移譲後の自衛隊駐留に関するイラクの同意に ついて、以下のような論理で説明しています。
(内閣衆160第18号 衆議院議員 仙谷由人君提出 『イラク問題に関する質問に対する答弁書』 2004年8月10日、二の ⑥ 及び ⑬ について)をまとめた、『海外駐留の自衛隊に関する地位協定覚書』 (岩本誠吾 京都産業大学教授[元防衛庁防衛研究所 教官] 2010年)
から引用します。

自衛隊の法的地位を確保するためには、イラク暫定政府の同意を得ることが不可欠であったが、当時 、「わが国が独自にこれらを確保することは、イラク暫定政府に関わる様々な不確定要素の存在により現実問題として不可能であった。

他方 、イラク多国籍軍については、連合暫定施政当局( CPA )の命令第17号の改正等により 、 イラクにおいてその法的地位がしかるべく確保されることが見込まれ」、イラク暫定政府首相から国連安全保障理事会議長宛の書簡において、「その駐留の維持 が要請されていたことから、自衛隊がイラク多国籍軍の中で活動する場合には、所要の法的地位及びイラク安定政府の同意が得られることとなると考えられ た。」
換言すれば 、イラクが多国籍軍の駐留を要請したことがその一員である日本の駐留も同意したことになると 、 日本政府は推定しているのである 。
(引用ここまで)

法案賛成者は、これ(特にブレマー書簡)を錦の御旗にしているのですが、東京外国語大学の伊勢崎賢治教授は、
「アフガニスタンで活動するISAF兵士が、重大な人権侵害事件を起こした場合であっても、国際刑事裁判所への送致自体をも免責する規定を含んでいる協定を自衛隊員に適用するのはおかしくないか。
日本は2007年10月に国際刑事裁判所ローマ規定(たかひら注:戦争・侵略犯罪、人道に対する犯罪などを対象犯罪に規定)の加盟国になったのだから、このことと矛盾しないか。」 と指摘しています。

また、地位協定の裏打ちとして、軍法で派遣軍は縛られるのですが、自衛隊は軍ではないし、特別裁判所としての軍法会議設置を憲法で禁止されているので、現地で罰する法的根拠がありません。
これについても、前述したように民間の傭兵集団と同じ不安定な扱いを受けるおそれがあり、自衛隊員にとって大変なリスクです。
そして、そんな法的に不安定な部隊は、世界中で自衛隊だけです。

アフガンでもイラクでも米軍は、兵士でない女性や子どもを殺傷し、劣化ウラン弾の被爆被害は今でも続いています。
しかし、米軍は「付随的犠牲」として、省みることはありません。
イラクなどでの医療援助を最も行っているのは、日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)など日本のNGOであり、その関係者も法案に反対しているのは言うまでもありません。

“誤爆”も多く、03年3月28日には英国軍兵士が米軍機に空爆された他、4月8日には各国記者が取材拠点としていたパレスチナホテルではロイター記者と スペインTVカメラマンが殺されていると、12年8月20日シリアで射殺された山本美香さんが伝えていますし、(ジャーナリストに報道させないように狙っ て撃った疑惑あり)、住宅や病院など様々な市民生活の場所に“誤爆”してます。

こんな軍隊の兵站を行い、一体化して、後に戦争犯罪として裁かれることはないのでしょうか?

そして地位協定で免訴されなければ、住民を殺傷した場合、当然、刑事事件被疑者として、刑事裁判にかけられる可能性がありますが、必ず法的安全性を担保した上で派遣がなされると確約できるのでしょうか?

米兵は日本国内で民間人を殺し、レイプしてもできるだけ起訴されないように、日本の最高検がお触れを出しているので、派遣される自衛隊員も同じ法的地位を 約束されていると、政府は思っているのかもしれませんが、監獄に代わりに入るぐらいの覚悟を持って意思表示をしているのか?!と、問わずにはいられませ ん。

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投稿者:

watchdogkisiwada

議会の無駄遣いを正して、府下ワーストに高い国保・介保料の値下げや、子ども・高齢者施策など、市民利益への還元を! あなたの“かかりりつけよろず相談員”としての使命に励みます!! 防災士として、あなたの命を災害や犯罪から守り、 行政書士として、トラブルを予防し、 柔道整復師として、健康に過ごすお手伝いをし、 市民として、行政や議会を正しています。 【メディア出演】 TBS「ビビット」、MBS「VOICE」、ABC「キャスト」他ニュース 読売・産経・朝日・毎日の各新聞社で、その活躍は、度々紹介されています。 放漫市長と議会が大赤字にした岸和田市政を立て直す!! あまりにもひどすぎる馴れ合い議会がチェックしていない、議員特権や行政の無駄などを、岸和田で初めて私が追及、是正させています。 情報、批判はコメントいただくか、 メールアドレス:kurohata73@yahoo.co.jp 電話:080-6178-6006まで! 岸和田市議や市長らは私の追及に逃げまどっていますが、自民・公明・維新などのネトウヨ政治家だけでなく、共産・民主他どんな議員とも公開討論、受けて立ちます!!

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