救急車をタクシー的に利用しない 議会の議論2012年

長いのでまとめを先に書きます。
① 同じ20万人規模他市平均よりも、岸和田市の救急要請は多い。

② 4割を受け入れている市民病院などとの救急連携や、救急救命士の活躍もあり、119番があってから病院への搬送時間は、泉州地域の平均より短い時間で対応できている。

③ 近隣の消防にも年間20件応援してもらっている。

④ 救急隊を10名増やすのが、同規模他市平均と比べれば、適正と思われるが、適正な人材配置の面から、増員は難しく、救急車の適性利用を呼びかけていくほかない。

2012.12.05 : 平成24年第4回定例会(本会議 第1日目)

西田武史議員
「本市の救急隊の隊数と配置、そして昨年度の総出場回数と、1隊当たりの出場回数をお示しください。」

貝塚谷光一消防長
本市の現有の救急隊数は4隊で、消防署本署に1隊、岸城、春木、山直の各分署にそれぞれ1隊配置してございます。
昨年1年間の総出場件数は1万1323件で、隊によって多少の差はございますが、1隊当たりの平均出場件数は2830件となっております。」

西田武史議員
「この4隊という数字は標準的な数字であるのか、また1隊当たりの出場回数が多過ぎるのかどうか、他市と比較して下さい。」

貝塚谷光一消防長
「総務省消防庁から示されております『消防力の整備指針』に照らして算定をいたしますと、人口20万人を超える本市の場合は、これはあくまで目標値ではありますが、6隊の救急隊が必要となってございます。

次に、他市との比較でございますが、泉州医療圏の9消防本部それぞれの救急隊数を申し上げますと、
泉佐野市消防本部が5隊、
和泉市消防本部、阪南岬消防組合消防本部が本市と同じく4隊、
貝塚市消防本部、泉南市消防本部が3隊、
泉大津市消防本部が2隊、
忠岡町消防本部、熊取町消防本部が1隊の運用となってございます。

出場件数についてですが、本市を除く8消防本部の救急出場状況を見ますと、地域状況もあるんですけれども、単純に平均をいたしますと、1隊当たり年間約1400件、本市の約半数となってございます。」

西田武史議員
「救急隊数は、泉州地域での比較では標準的に見えますが、消防力の整備指針からいうと2隊も足りず、1隊当たりの出場件数も他市の平均数の2倍という恐ろしい回数をよくこなしていただいているんだなというふうに感心いたしました。
出場から病院に収容するまでにどれくらいの時間を要しているのか、同じく他市と比較してお答えいただけますでしょうか。」

貝塚谷光一消防長
「昨年1年間の本市の救急事案全てを検証してみますと、出場から病院収容までの所要時間は平均して約27分、本市を除く泉州医療圏8消防本部の平均が約32分となっていまして、1件につきおおむね5分本市が早く医療機関に収容できております。

  これは、本市管内には市民病院を含めて4カ所の救急告示病院がありまして、傷病者の受け入れについては、常時消防本部との連携体制を構築していることと、
もう一つは、救急救命士やあるいは救急隊員による適切な応急処置、高いレベルでのプレホスピタルケアを実践していることが功を奏しているものと自負いたしておりまして、
管内搬送率というのがございますけれども、これは実に本市は90%を超えております。

この搬送率の高さは、大阪府内では政令市を除いてほかにはございません。 
内訳として、市民病院には毎年全救急事案の40%前後の搬送実績がございます。
残りの50%余りについても、ほとんどが市内の救急告示病院で受け入れていただいております。」

西田武史議員
「トータル的に出場件数を見れば、4隊の救急隊が全て出払ってしまって、次の救急事案に対応できないというケースもあるんじゃないかなというふうに思うんですが、現実はどうなんでしょうか。
あるとすれば、実際どれほどのおくれが生じているのか。
また、その対処についてもどういうふうにされているのか、お伺いさせていただきます。」

貝塚谷光一消防長
常備配置の4隊全ての救急隊が出場中のため、5件目以降の救急要請に即時に対応できず、おくれが生じたケースが、これは正確にデータをとり始めたのが昨年の9月からで、それから今年の8月末までの12カ月間に147件ございました。

もちろん通報者には事情を説明しておりますけれども、現に救急搬送中の傷病者を病院に収容してからの出場となりますので、時間に差があるんですけれども、119番覚知から出場に至るまでのおくれが10分以下が107件、10分を超えたものが40件、うち20分以上かかったものが9件ございました。

また、119番受信時の状況判断によりまして、南ブロック消防相互応援協定に基づいて近隣の消防に応援を求めることもございます。
昨年1年間で、貝塚市から12回、和泉市4回、泉大津市3回、忠岡町1回の計20回の応援を要請しております。

それと、本市では2005年から、府内では他市に先駆けてPA連携という態勢をしいております。
Pは消防ポンプ車のP、Aはアンビュランス、救急車の Aを指しまして、最重症者と思われる傷病者で、救急隊の到着が7分以上かかるというふうな判断をした場合、直近の署所から消防隊を同時に出場させまして、 AEDなどの資器材を使用して救急隊到着までの応急処置を施しております。
2011年は163件のPA連携の出場がございました。」

西田武史議員
「大阪府内での整備状況といいますか、充足率はどのようになっておりますでしょうか。」

貝塚谷光一消防長
「大阪府内には、現在33の消防本部がございます。
2012年4月現在の救急隊の充足率を 先ほど申し上げました『消防力の整備指針』、これに照らし合わせますと、67%から150%。
充足率を100%以上満たしている消防本部が21、府内平均は 94%となってございます。
本市は、6隊のところ4隊の運用でございますので、67%でございます。」

西田武史議員
「それは、府内で最下位で、大変不名誉なことであると思います。 全国的に本市と同等クラスの市と比較した場合、どのようになるでしょうか。」

貝塚谷光一消防長
「全国消防長会に『消防現勢』という資料がございまして、2011年版のデータから本市と市街地 形成の類似した人口20万人級都市を抽出し、その救急出場件数を平均いたしますと、8840件という数字になります。
本市の1万1323件と比較して 2500件近く少ない状況にあります。

一方、件数のほうから本市と同じぐらいの出場件数が1万件から1万2000件の消防本部を見ますと、管轄人口の平均は27万人強となっております。
また、2011年の『消防白書』によりますと、昨年1年間では、国民26人に1人が救急車を利用しているということになっております。本市は18人に1人の割合となっております。
以上のデータから、全国的に見ても岸和田市の救急車利用率の高さがうかがえます。

西田武史議員
「今までの説明を聞いていると、全国的に見ても完全に救急部隊数が足らないというふうにしか思えません。
よく一般的に耳にする救急車をタクシーがわりに使うと、そういうような事例は本市においてどの程度把握しておるのでしょうか。」

貝塚谷光一消防長
「2011年の全救急搬送者1万609人おりますけれども、このうち入院を必要としない軽症者、これが7504人と全体の約7割を占めています。

しかしながら、これは結果として軽症と診断された事例も少なくなく、要請を受けた時点で、これが タクシーがわりであるか否かの判断は非常に難しい。
明確な基準もございませんので数については把握してございません。」

西田武史議員
「何か消防として対策を行っているのでしょうか。」

貝塚谷光一消防長
「救急車の適正利用については、市のホームページ、『広報きしわだ』、テレビ岸和田、ラヂオきしわだ等の媒体を使っての間接的な啓発と、救急講習、消防訓練、火災予防講習会などの機会に、その参加者を対象に直接救急車の適正利用の必要性を啓発しています。
また、症状の度合いや救急車の要請について判断に悩む方に対しては、救急安心センターおおさかというところがございますが、ここへの相談を案内してございます。」

西田武史議員
「救急隊の不足解消については、消防本部あるいは市において何か具体的に進められているのでしょうか。」

西川照彦企画調整部長
「消防力の整備指針に照らした救急隊の充足率の低さであるとか、1隊当たりの出場件数の多さ等々、救急隊の実態につきましては、消防部局とのこれまでの協議の中でも十分認識しております。

救急隊は、市民の命を守る重要な業務であり、緊急時の対応に支障があってはならないと考えております。
これまでも、搬送件数の増加に伴いまして救急隊を増大してきたという経緯もございます。

ただ、定数管理の立場から申し上げますと、庁内全体の業務量のバランスであるとか職員の負担の均衡等を考えた上で、適正な人員の配置を行う責務というのがあります。
救急隊を増隊するためには10名の増員が必要になりますので、2013年度に向けた対応は非常に難しいと言わざるを得ません。 一方で、ご指摘にもありましたように、救急車の利用の仕方にも課題があるのではないかと思います。

消防部局でもいろんな対策を講じてはいますが、軽症者の搬送割合が他市に比べて非常に高いという状況に なっておりますので、今後さらに適正な利用を啓発していくことで出場件数を減らすことも課題ではないのかなと考えております。」

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投稿者:

watchdogkisiwada

議会の無駄遣いを正して、府下ワーストに高い国保・介保料の値下げや、子ども・高齢者施策など、市民利益への還元を! あなたの“かかりりつけよろず相談員”としての使命に励みます!! 防災士として、あなたの命を災害や犯罪から守り、 行政書士として、トラブルを予防し、 柔道整復師として、健康に過ごすお手伝いをし、 市民として、行政や議会を正しています。 【メディア出演】 TBS「ビビット」、MBS「VOICE」、ABC「キャスト」他ニュース 読売・産経・朝日・毎日の各新聞社で、その活躍は、度々紹介されています。 放漫市長と議会が大赤字にした岸和田市政を立て直す!! あまりにもひどすぎる馴れ合い議会がチェックしていない、議員特権や行政の無駄などを、岸和田で初めて私が追及、是正させています。 情報、批判はコメントいただくか、 メールアドレス:kurohata73@yahoo.co.jp 電話:080-6178-6006まで! 岸和田市議や市長らは私の追及に逃げまどっていますが、自民・公明・維新などのネトウヨ政治家だけでなく、共産・民主他どんな議員とも公開討論、受けて立ちます!!

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